乳酸菌サプリの比較(トッ プページ) > アレルギーと乳酸菌  2016.04.18更新

アレルギーについて

 アレルギーとは、「本来は無害な物に身体の免疫系が過剰に反応することで発症してしまう疾患」のことです。

 ヒトの免疫システムには司令塔の役目をするTh1細胞(主に感染に働くT細胞)、Th2細胞(主にアレルギーに働くT細胞)、Treg細胞(主に 免疫調節に働 くT細胞)が関わっています。3種類のT細胞は互いにバランスを取りながら免疫をコントロールしています。ところが環境や生活習慣によってTh2細胞が過 剰に なったりTreg細胞が弱まったりすると免疫のバランスが崩れ、アレルギーが発症してしまいます。

 


アレルギー発症の図

Th1細胞とTh2細胞

 Th1細胞とTh2細胞のバランスが崩れh2細胞が優位になるとアレルギーが発症すると説明しましたがもう少し詳しくTh1細胞とTh2細胞につ いて説明します。
 Th1細胞が働くのは細胞内寄生性細菌(結核菌、サルモネラ菌、リステリア菌など)による感染症で、食細胞(マクロファージ)やキラーT細胞が活性化さ れ、殺菌等が行われます。
 Th2細胞が働くのは細胞外で増殖する細菌による感染症でサイトカインにより抗体が産生され、殺菌等が行われます。
 つまりどちらのT細胞も大事な働きをするのですが、Th1細胞よりTh2細胞が優位に働いている状態で は、IgE抗体産生が増加します。アレルギーの原因となるもの(アレルゲン)とIgE抗体が くっつくとヒスタミンが放出されかゆみやくしゃみなどのアレルルギー症状を発症します。

 乳酸菌などの善玉菌そのもの(菌体成分)はTh1細胞優位の状態にしアレルギー体質 を改善します。ビタミンC、ビタミンE、β−カロテンなどの抗酸化物質はTh2細胞優位の状態を改善すると 考えられています。リノール酸やアラキドン酸(脂質や肉類に含まれる)の過剰摂取はTh2細胞を優位にします。

L-92乳酸菌

 今、アレルギー対策として注目を集めているのが「L-92乳酸菌(ラクトバチルス・アシドフィルス・L-92 株)」です。L-92乳酸菌は免疫システムのT細胞に働きかけ抗アレルギー作用があるようだという研究が、日本臨床腸内微生物学会や日本アレルギー学会で 発表されています。



乳酸菌といろいろなアレルギー症状の緩和についての研究を紹介していきます。

乳酸菌とアレルギーの緩和
乳酸菌とアトピーの緩和
乳酸菌と花粉症の緩和