乳酸菌サプリの比較(トッ プページ) > アレルギーと乳酸菌 > 乳酸菌とアトピーの緩和  2016.05.01更新

乳酸菌とアトピー性皮膚炎の緩和

「L-92乳酸菌」の「アトピー性皮膚炎」への有効性データ


データ1:
試験概要

4歳から15歳までのアトピー性皮膚炎患児20名を対象に、「L-92乳酸菌」を摂取し、皮膚症状変化の観察および血液検査を実施しました。

結果
皮膚炎スコアの推移は「L-92乳酸菌」を摂ることで、症状が改善してきていることを示しています。また、90%の人に有効性(症状の改善)が確認されま した。

出典:Int. Arch. Allergy Immunol.,154,236-245(2011)/
日本アレルギー学会春季大会(2006年度)
引用:「カルピス」由来健康情報室 http://calpis-kenko.jp/


データ2:
試験概要

1歳から12歳のアトピー性皮膚炎患児50名を対象に、「L-92乳酸菌」を摂取するグループ(26名)と摂取しないプラセボのグループ(24名)に分け て、8週間にわたり試験を行いました。

結果
ほとんどの被験者で症状緩和の有効性が示されました。初期症状における解析によると、中等症以上の症例で、症状の緩和の程度が大きいことが明らかになって います。
また血液検査の結果、TARC(TH2細胞を活性化する因子)の上昇も抑えられました。

出典:Int. Arch. Allergy Immunol.,154,236-245(2011)
引用:「カルピス」由来健康情報室 http://calpis-kenko.jp/


データ3:
試験概要

あいち小児保健医療総合センターの伊藤先生が行った試験では生後10ヵ月以上3歳未満のアトピー性皮膚炎患児45名を対象に、「L-92乳酸菌」を通常量 摂取するグループ25名と低用量摂取するグループ20名に分け、その経過を比較しました。

結果
皮膚炎スコアの変化値を見ると、「L-92乳酸菌」摂取群で有効であるというデータが出ています。
血液中のアトピー性皮膚炎に関連する因子を調べたデータについて、TARCおよび総IgEがどちらも下がり、アレルギー症状を抑えた可能性が示唆されてい ます。

出典:第63回日本アレルギー学会秋季学術大会(2013年)より一部改編
引用:「カルピス」由来健康情報室 http://calpis-kenko.jp/


データ4:
試験概要

18歳から54歳のアトピー性皮膚炎患者49名のうち、24名に「L-92乳酸菌」を含んだタブレットを、25名に「L- 92 乳酸菌」を含まないタブレット(プラセボ)を摂取してもらいました。通常の投薬治療は継続したまま8週間摂取してもらい、その他臨床経過を比較していま す。

結果
「L-92乳酸菌」を摂取したグループでは皮膚炎重症度が低下したことが確認されました。また、アレルギー性の炎症に伴って増加する血中の好酸球数がプラ セボ群に比べて低下しています。さらに「L-92乳酸菌」を摂取したグループは、Treg誘導因子の一つであるTGF-βが有意に増加したことがわかりま した。

出典:Int. Arch. Allergy Immunol.,165,247-254(2014)
引用:「カルピス」由来健康情報室 http://calpis-kenko.jp/


 4つのデータから乳幼児・小児から大人まで全年代において「L-92乳酸菌」がアトピー性皮膚 炎に有効であるとの結果になりました。
 上記試験結果のグラフを読み解いてみました。皮膚の症状は改善していると読 み 取れます。4週間〜8週間までの摂取で「皮膚の症状+治療スコア」が改善されています。私が考察しても「L-92乳酸菌」の摂取効果が確認できます。ま た、『「L-92乳酸菌」の有効例の比率』のグラフからは、「著しく有効」と「有効」の合計が80%にもなっています。

※試験結果のグラフは引用元のサイトをご覧く ださい

 この試験は「L-92乳酸菌」を摂取して行われましたが、乳酸菌の種類は数百種類以上あり、すべてが試験されて いるわけではありません。腸内細菌のどれか(複数かもしれない)がアレルギー(アトピー)の発症を抑制していることは別の試験で確認されています。「L- 92乳酸菌」 とは別種類の乳酸菌がもっと効果的にアレルギー(アトピー)の発症を抑えている可能性があります。

アトピー女性



アレルギーについて

 アレルギーとは、「本来は無害な物に身体の免疫系が過剰に反応することで発症してしまう疾患」のことです。

 ヒトの免疫システムには司令塔の役目をするTh1細胞(主に感染に働くT細胞)、Th2細胞(主にアレルギーに働くT細胞)、Treg細胞(主に 免疫調節に働 くT細胞)が関わっています。3種類のT細胞は互いにバランスを取りながら免疫をコントロールしています。ところが環境や生活習慣によってTh2細胞が過 剰に なったりTreg細胞が弱まったりすると免疫のバランスが崩れ、アレルギーが発症してしまいます。



アレルギー発症の図